日曜日にレッカー要請だったHE21Sのアルトラパン、
お家を出てしばらく走行したところで、
エンジンに力がでなくなったような感じでエンスト、
その後再始動できなくなってしまったというもの。
現場で引き取り時もクランキングできるものの、
プラグがかぶってるのかな?のような感じもするし、
でもエンジンの回りはなんとなく重く、
その場ではかかりそうな気配はしませんでした。
翌昨日の午後に集中診断、、、ダイアグコードなし、
プラグは2本べったり濡れているものがあり、
火が飛んでいないのかな?と思い、
プラグを抜いた状態で空でエンジンを回し、
ためしにプラグをかえてやると、
一瞬エンジンが始動できたもののしばらくしてエンスト、、、
再度プラグチェックすると、また液体でべったり、
この時気になったのが、プラグホールからピストン上部を
覗いた時に溜まって見えるべったりした液体。
またプラグを濡らしている液体もいつものガソリンの臭いが控えめ?
なんか水みたいな感じ?
ヘッドからの冷却水なのかな?みたく思うも冷却水は満タン。
念のため圧縮チェックするも問題なし。
で次は燃料チェック、燃料はデリバリーパイプまでしっかり来てます。
しかし床に垂れた燃料に水の球が浮いています。
IMGP5020.jpg
試しにフュエルホースを抜いて小さな受けのタンクを
接続しながらクランキング、出てきた燃料を見ると泡と白濁した液体?
こりゃ燃料がおかしなことになってるな、ということで、
燃料タンクを降ろします。すると、
IMGP5021.jpg  IMGP5022.jpg
タンクの底に溜まった白い濁り、、、たっぷりあります。
そして取り外したフュエルポンプのフィルター部分は
その濁りでびっしりと覆われていました。
内部の燃料を全て抜き取って濁りも綺麗に除去、
ポンプもしっかり清掃してから組み付け、ガソリン注入、
エンジン始動すると、しばらくインジェクターの残りが消えるまでは
ぶすぶす言いましたが、その後は調子が出まして静かにアイドリング。
なんでこんな風になってしまったんだろう?
水分?の混入は年数のためなのか?
とにかくエンジン始動にこぎつけました。
ありがとうございます!


故障してしまうしばらく前に、
ガソリンが入っているのにフュエルゲージが全然上がらなくて、
実はガソリンを入れに行った、とのことでした。
その時はゲージが上がり、気にせず帰宅されたそう。
タンク清掃組み付け後、エンジンはかかりましたが、
フュエールゲージは上がらず、
ポンプ横のゲージユニットを交換して最終作業完了としました。
IMGP5026.jpg
ポンプがやられてなくてよかった、、、