事故によるフロント周り手入れだったLA600Sのタントカスタム、
回送前にガス回収しておいて、
修理があらかた完了したところで引き取り、
ガスチャージ、失ったフォグランプの配線の復旧、
レーザーレーダーセンサーのエーミングなど。
特定整備、という制度に変更になってしばらく、
認可はすぐにもらっていましたが、
それまでの作業とは実質的な内容に大差はありません。
ただ、この衝突軽減ブレーキなどをはじめとするカメラやレーダーなどの、
メンテナンスをする機会がなかったと言えばなかった、、、
この度、不幸にもお客様の事故によって復旧が必要となるのですが、
この機会にトライしておきたいと思った次第。
外注先に頼めばすぐにでもしてもらえるし、
わざわざ作業が立て込んでいる中で、無理しなくとも?とも思いましたが、
いくら講習などで勉強会があったとは言え、
やはり自身の経験として理解しておきたい部分でした。
構造や仕組みを理解するために、作業風景の写真は、
フロントバンパーを外した状態にしています。
主に診断機と純正部品のターゲットが必要になり、
診断機は手持ちのGスキャン3、ターゲットはダイハツルートで手配。
故障コードがない状態で、整備書の通りに車両やターゲットを設置、
エーミング調整を開始して光軸のずれを+ドライバーで調整していきます。
これはやってみないと分からない感覚でした。
垂直方向平行方向のそれぞれのずれが、
±0.5を下回れば完了する事が出来、0.5以上では完了になりません。
そしてレーザーレーダーセンサーを交換した場合には、ターゲット調整した上で、
敷地内での走行テストなどによる機能検査を行わなければなりません。
これは初期のスマートアシスト、Ⅱ、Ⅲで手順が異なっており、
単に前方の衝突軽減だけだったモデルから進化して、
後方の誤発進や衝突に反応する速度などが引き上げられていたりで、
これも実際にやってみて、初めてなるほど!と納得できる作業でした。
ちなみにセンサー交換後に機能検査を行わなければ、
メーター内にFCのアルファベットが点灯する形となり、
この状態では、いくらエーミングを完了していても、
衝突軽減ブレーキは作動しませんので、
点灯したままの状態では、絶対にお客様にお渡しにならないように、という事です。
完了後はもちろん十分に走行テストを行って、
エラーの出ないことを確認、お渡しとなりました。
いつもご協力下さっている担当ディーラーサービスマンの僅かな行き違いで、
今回めっちゃ遠回りしてしまったのですが、
逆に理解を深めることが出来てホントよかったと思います。
いろんな意味でありがとうございました~!