この3日間は大変暖かい日が続いてますね。
一昨日の休みは久しぶりにオートバイに、
でも暖かいといってもやっぱ体はカチカチにこわばってしまい、
早めに帰って正月に撮り貯めした映画を観る事にしました。
2本一気にみたのですが、そのうちの一つが「幸せの黄色いハンカチ」。
失恋した若き青年、武田鉄也がやけになって、退職金で新車のファミリアを購入し、
フェリーで北海道へ傷心旅行にいくというもの。
旅先の網走でなんとかナンパに成功した桃井かおりを助手席に、
網走刑務所から出所してきた訳ありの高倉健を後部座席に、という順で
旅は道連れ世は情け的な展開でお話が進んでいきます。
内容も素晴らしく、また終始顔がほころんでしまうような感じで、
非常に楽しめた映画だったんですが、
一番印象的だったのが、オープニングあたりで武田鉄也が
ディーラーでファミリアのキーを受け取る際に
その当時のファミリアのコマーシャルソングが流れたこと。
そしてその真っ赤なファミリアがフェリーで北海道に降り立ち、
上の3俳優と同じように劇中で重要な役割を果たしたこと。
「さぁ出かけよう~ファミリア~」の通り、
そのクルマを手に入れたことによって、何かが開けたようなというか、
そのファミリアによってこのストーリーが始まったというか、
クルマがこんなにストーリーに食い込んでるのってすごいなぁと。
実際北海道めぐりみたいな感じでところどころに名所がカットで入りまして、
見ている側もクルマで旅に出たくなってしまう気分でした。
昭和52年の作品ですので、新車はまさに若者が望む必須アイテムと
いえたのかもしれませんね。
そういう意味では古きよき時代の映画だったのかもしれません。