先日、旧作のレンタルDVDが無料になって、と
借りてきてくれた映画、GRAND-PRIX(グランプリ)。
栄光のルマンのさらなる上をゆく大作があるのは、
以前から知ってはいたのですが、
昔の映画のため観ることができないとなっていました。
が、リクエスト多数のためとかなんとかで、復刻だそう。
嬉しくてすぐに観ました。
60年代のF-1グランプリを舞台にしたこの大作は、
第1戦のモナコグランプリからワールドチャンピオン決定までの
シーズンを通した内容、チャンピオン争いをする各ドライバーと
それを取り巻く人々を描いたものです。
登場するかつての葉巻型F-1たちの迫力はもとより、
現在とは違った表情を見せる有名なサーキットたち。
モンテカルロの最終コーナーからのピット風景、
ザンドボールト、ニュルブルクリンク、クレルモンフェラン、
スパフランコルシャンは1コーナーのラソースが当時は最終コーナー、
スタート直後に駆け上がるオールージュにはその勢いに鳥肌が。
最終戦のモンツァではアスカリシケインの手前の高架は、
そういうコースだったのかと知りました。
車両に取り付けられたオンボードカメラも素晴らしい。
また登場する人物のファッションやサポートカー、
スポンサーロゴなど全てにおいて興味深いです。
なぜかしら東洋の島国からやってきた日本人たちが、
映画の中で非常に重要なウェイトを占めているのにも驚きです。
その近い将来に日本が自動車産業の大変な脅威となることを
認識していたのか、はたまたその遥か遠くの得体の知れない東洋人に
何か神秘的な役割を期待したのでしょうか。
インターミッションが入るほどの長い映画、
ヨーロッパ文化の象徴であるのに、こうでよいのであろうかという結末、
予備知識も何もないほうがいいかしら。
モーターファンなら必ずはチェックしていただきたい映画です!