ABSとVSCそしてTRCのチェックランプが点灯して
同時にピーと警告音が鳴り続けて入庫のJZS160のアリスト。
ABSはアンチロックブレーキシステム、
VSCはビークルスタビリティコントロール、
TRCはトラクションコントロールの略です。
外部診断機を接続してダイアグコードをチェック、
コードC1252、HBモーター長時間通電異常、
コードC1256、アキュムレーター低圧異常、
コードC1223、ABS系統異常の3コードが出力されます。
いずれも消去作業を行い、再度試運転、途中マスターシリンダーのあたりから、
何度も何度もポンピングする音が、加えてたまにキュー、キューっというような
奇妙な異音を発したかと思うと警告ランプが点灯し、警報音が鳴り続けます。
再び同様のコードを出力。今回の作業は、
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ブレーキマスターのユニットをアッセンブリーで交換です。
新品定価176000円税別、工賃込みで20万仕事ですね。
今回はリサイクルパーツが群馬にあったので、それを使用してみることに。
遠くからですが、先日の失敗を取り返すかのような佐川急便の早い配達で、
翌朝には商品が届くことに、恐れ入ります。
ブレーキマスターユニット自体の交換はそれほど難しくはありませんが、
肝心なのはブレーキのエア抜き作業、
途中外部診断機を接続しての作業が必要になります。
もちろんマニュアルも必須ですね。
手順に従って作業、その後十分に試運転を行い、結果良好、作業完了です!
今回のような案件だと外部診断機の必要性を切に感じます。
修理したくても修理できないのですから。
私の使用しているものでもバージョンアップしながらもう10年近くなります。
年々使用する頻度が上がってきているようにも思います。
以前にとある整備屋さんが、我々は技術はあるけど機械がないだけと
おっしゃっていましたが(その方は診断機はなくてもよい派)、
機械や道具や設備がないことは技術がないのと同じぐらいの意味があると
考えてしまいます。