先々週にオーバーヒートでレッカー入庫となったFE517BCのキャンター。
ふそうに引き取りに行った時点では、
ラジエーターのアッパーホースが外れ、冷却水が前部吹き出てしまった様子でした。
オイルの焼けたひどい臭いがきついきつい。
ベルトがかかってなかったところを見ると、
高速走行中にベルトが切れてアッパーホースをたたき、
ホースがはずれたんだなと判断しました。
ベルトを用意して冷却水を注入して暖機、
心配なのはヒートゲージをふりきったまま、お客さんが高速道路を走行し続けた事。
最悪ヘッドのゆがみやガスケットの抜けも考えられます。
で長時間アイドリングしていてもヒートゲージがなかなか上がらないので、
営業終了後に試運転に出ることに。
走行してもなかなか冷却水温のあがりが悪く、
ちょっと遠くに向かおうかと思ったその時!
キャビンの下からごろんごろんごろんっと物凄い音が。
安全に車を停めてキャビンをあげるとやはりファンベルトが外れている、、、
暗い中エンジンを点検するとベルトがかかるクランクプーリーがありません、、、
プーリーにつくトーショナルダンパーが劣化でちぎれたんだなと、
ベルトが飛んでしまった理由はこれかと思いました。
さあ原因は分かったものの、ここからが大変でした。
まずクランクプーリーをクランクシャフトにロックしているナットが緩みません。
なんとか緩めたと思ったら今度はプーリーが抜けません。
あの手この手でいったりきたりで、プーリープーラーも何個もトライ!
最後は見事な応援のおかげで取り外しに成功。
サーモスタットにLLC、エンジンオイルにオイルフィルターは合わせて交換、
組み付け後の試運転では水温は真ん中で安定、作業完了です!